第十一番 来恩寺

二ヶ寺合併という由来をもつ融通念佛宗の寺。毎月十八日には観音講が催されています。付近には石器時代の遺跡も··

お寺の掲示板

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第十一番札所

法語=正精進 

◆大阪府八尾市恩智中町四ー一六四  TEL072(943)7070

来恩寺山門

数奇な寺の生い立ち

近鉄恩智駅より東へ三百メートル。恩智神社の鳥居を越えたところに、江戸時代中ごろからあった来福寺というお堂が明治三十九年に、現在地より東南、生駒山系の中腹にあった恩覚寺と合併しました。以来来恩寺と称するようになったという歴史的経緯を持つお寺です。

来恩寺は融通念佛宗ですが、浄土宗と真言宗の二ヶ寺合併の名残として、本尊の脇にそれぞれ阿弥陀如来と弘法大師が祀られているのです。以前は無住だった上に、二ヶ寺合併の際、古い所蔵品が散逸してしまったのが惜しまれます。尚、恩覚寺跡地は現在児童公園として市民に利用されています。

来恩寺・本堂
来恩寺の鳥居
観音菩薩
観音菩薩

観音講

元の観音像は移転の際、いたみがひどく、現在は本堂に安置されず、新しい観音像と観音画像が祀られています。毎月十八日にはこの観音像、観音画像の前でご詠歌をあげる「観音講」が催され、たまたま巡拝に訪れた人が参加されることもあるとか。

来恩寺掛けじゅく
来恩寺へのアクセス
来恩寺周辺歴史ガイド