特別客番 慈眼寺

昔から
「のざきまいり」として親しまれ、
芸能の舞台としても
知られています。庶民とともに生きる、風光明媚な寺。

お寺の掲示板

  •  
  •  

特別客番札所

法語=人皆吾師

◆大阪府大東市野崎二ー七ー一  TEL072(876)2324

縁  起

野崎観音は、福聚山慈眼寺といい、曹洞宗の寺です。千三百年程前行基菩薩がインド僧より「野崎の地は釈迦が初めて仏法を説いたハラナによく似ている」といわれ、観音像を刻しこの地に安置したのがこの寺のはじまりです。

その後幾多の戦乱で荒廃、ほとんどを焼失しますが、本尊の観音さまだけが残りました。小さな御堂のままで祀られていたのを、元和二年(一六一六)青厳和尚が寺を復興。元禄宝永ごろに「のざきまいり」が盛んになるとともに寺も栄え、今日に至っています。

抹香くさくない寺

境内では他のお寺と違って若い参拝者が多いのが印象的。縁結びのご利益にあずかろうと一心に拝んでいる女子中・高生やカップルなど…。お寺が身近なところに息づいているという証しでしょうか。時代とともに変わり、時代にフィットしながら、お寺本来の役割をしっかり担って行くというのがこの寺の信条。

いつでも誰でも気軽に訪れることができる庶民的なお寺です。眺望のいい見晴台や間伐材を利用した炭焼き小屋など、ボランティアによる支援も活発で、境内の整備も行き届いています。四季折々の花も美しく、とりわけ春の桜は見事。

移築された本堂

昭和二十五年十九世一峰和尚のとき、人びとの浄財により日下大龍寺観音堂を譲り受け、解体移築したもので、棟木に元禄八年の銘があります。本尊は白檀の一木造り、十一面観世音菩薩。脇侍仏として、右に普賢菩薩、左に文珠菩薩が祀られています。そして持国天、多聞天、広目天、増長天の四天王が本尊をお護りしています