第十八番 神宮禅寺

門前に楠の古木がそびえる臨済宗の寺。地元の人びとに厚く信仰されている地蔵像など、変化に富んだ広い境内が魅力。

第十八番札所

法語=日日是好日

◆大阪府八尾市服部川九ー一四〇  TEL072(941)4055

えッ、だんじり門?!

服部川駅から徒歩七分ですが、道が入りくんでいて分かりにくいので、地図を十分参照しながらお参りしましょう。行き着いて先ず目にとび込んでくるのが、意表をつくユニークな山門。まだ新しいもので、だんじりを作っている檀家の寄贈によるものだとか。だんじりのように高い所ほど重い構造なので、脚部はボルトで固定されているそうです。

ちょっと複雑な縁起

その昔、土地の有力者であった豊門長者の信頼が厚い直宗和尚が、丹波の守(万祥院殿四品瑞山紹運大居士)を開基とし、豊門長者の屋敷跡地に創建したのが始まりです。

開山直宗和尚が亡くなって三百年になるというこの寺の本尊は聖観音像。門前には、当時長者の屋敷に出入りした人々が馬を洗ったという池(馬洗池)があり、池にかかる石橋を渡ったところには付近の住民が絶えずお参りする稲荷の社があります。ちなみに当寺の本山は京都の妙心寺です。

聖観世音