黄檗の高僧、隠元禅師が開山。
法語=世間虚假唯佛是真
◆大阪府八尾市教興寺五五八 072(941)1670
仏教擁護派の蘇我氏と対立 する物部氏との戦いで、仏教派 に戦況不利な頃。その先頭に立 つ少年聖徳太子が「四天王の像」 を自ら刻むため、ヌルデの木を 求めて、陣屋のうしろの山に入 り、最良のヌルデの木を見出し たのが、梅岩寺本堂あたりでし た。
勝利を得た太子が後日、報 恩のため、この地に一宇の堂を建 て、観音像を祀られたのが梅岩 寺のはじまりと伝えられていま す。後年、徳川幕府に招かれた 明の隠元禅師が日本仏教ゆかりの地として、荒廃していたこ の寺を新たに「寿福山梅岩寺」 と名付け、開山されました。
石段をのぼると、あざやか な色彩が印象的な山門が姿を あらわします。中国ムードた だよう山間の別世界といった 趣。黄檗開祖・隠元禅師筆の 「寿福山」の山号額(複製) が掲げられています。