法語=歩歩是道場
◆大阪府富田林市加太2-11-19 TEL072(365)0562
もともと河内長野市石見川の真言宗の古寺であったものを、享保九年(一七二四)狭山藩主北條氏朝の援助のもと、独園和尚が開山となり、黄檗宗に改宗、北條家と狭山藩士ならびに加太新田農民の菩提寺として、この地に移されました。落ちついた佇まいと、宗派を問わず住民に開放された活動が魅力です。
本尊の十一面観世音菩薩は平安朝後期の作で、後世修復の手が加えられていますが、細部の造形などはむしろ微妙に改善されているとか。享保一九年(一七三四)作の涅槃図は五月五日のウエサカ祭の日に公開されます。
また文政十年(一八二七)より使用の大般若経六百巻のほか、チベットでつくられた美しい仏像・降魔成道仏(悪魔の襲来にうち勝ち、さとりを開いたお釈迦さま)や苦行を終えた出山の釈迦像など、あまりお目にかかれないお釈迦さまの姿を常時拝観できます。
また境内では、ひとめぐりすることで、お釈迦さまの生涯が実感できるように、いろいろな釈迦像が常設されています。特に本堂正面に向かって立つかわいい誕生仏にご注目!。