第十二番 感應院

美しい庭園や多くの寺宝、重要文化財を所蔵する高野山真言宗の寺。神宮寺感應院と号します。

第十二番札所

法語=感應道交

◆大阪府八尾市恩智中町五ー一四  TEL072(943)7226

風趣ゆたかな…

恩智駅から東へおよそ九〇〇メートル信貴山麓を上ったところ。古くは恩智神社の神宮寺であったという感応院は神社のすぐ手前脇にあります。僧愛石の設計と伝えられる境内庭園は後ろの山を借景にしたという江戸後期のもの。さつきが彩りを添える季節は一層の趣があります。春のソメイヨシノやツツジの花、秋は山門脇のモミジがみごとです。

美形です

本尊の木造十一面観音立像は、平安時代の作としてその特徴をよくとどめ、国の重要文化財に指定されています。その端正なお顔はぜひ間近に拝観したいものです。

その他室町時代の絹本着色厨子入りの十一面観音来迎図、絹本着色釈迦十六善神像、江戸時代の絹本着色八相涅槃図、また室町時代の不動明王坐像、江戸時代の不動明王立像などなど多くの寺宝を所蔵。現在寺に安置されているものは、前もって連絡をすればいつでも拝観できるということです。

また府の重要美術品指定の絹本着色不動明王図は平安時代の作品ですが、現在八尾市の歴史民俗資料館に保管されています。

二月三日の節分会のほか、毎月二十八日には不動堂で護摩法要がとりおこなわれます。

十一面観音菩薩
僧愛石の作と伝えられる庭園
新本堂
新本堂内陣