中高安小学校
法語=一念精進寶池蓮開
◆大阪府八尾市服部川八ー一六三 TEL072(941)0500
光明寺は元禄四年(一六九一)、秀山が中興したと伝えられる融通念佛宗の寺。正式寺号を、紫雲山来迎院光明寺といいます。来迎院という名は融通念佛宗の開祖、良忍上人が京都大原に建立した来迎院と同名で、「あたたかくお迎えする」こころを意味します。また光明寺というのは「光明遍照の寺」の略。
阿弥陀仏の慈悲が広大で、念仏が衆生をことごとく済度するのを、阿弥陀仏の光明の遍く照らすにたとえていう語で、お経の一節からとった寺号です。「行き来往来自由です」という住職の言葉通り、いつでも誰でもこころよく迎え入れてくれるこの寺にふさわしい名前です。
明治五年、小学校教育が始まった時、いまの中高安小学校のルーツである光明寺がこの地区の学舎として選ばれました。歴代の住職が漢学、儒学を教えていたり、中高安小学校開校時の校歌を作詞・作曲するなど、文教の一面をのぞかせる寺でもあります。
中高安小学校は、その後光明寺より道を隔てた南側の山中岩治郎宅へ、さらに服部川の八幡神社へと移り、ここで万願寺村の簡易小学校と合併し、現在の中高安小学校と呼ばれるようになったということです。
境内には、本堂、庫裡、山門、地蔵堂、鎮守堂、石塔、墓地、水子地蔵尊などがあります。中でも地蔵堂内の光明寺地蔵は室町時代の作といわれる八尾の文化遺産です。
数え切れない人びとの、願いを込めた手に触れられてきたため、顔はすり減って平らになっていますが、その表情はまことにあじわい深く、慈悲に満ちたまなざしで訪れた人をなぐさめてくれます。
そして九月二十三日は地蔵まつり。家内安全と健康を祈願し、地蔵講が光明寺地蔵堂・本堂の小さな地蔵尊・八幡神社地蔵の三ヶ所でおつとめをされます。夜は提灯を灯して、供物のおさがりがこどもたちに配られる…昔ながらの風習です